水沢アキ~”熱い出来事”のセクシー路線

浅田美代子、山口百恵に続いて73年7月に“ソニー家の三女”としてレコード・デビューした

”水沢アキ”。

筒美作品での3rdシングルとなるこの曲は、今までのお嬢さんっぽいイメージを一新、露出度バツグンのセクシーな黒いドレスで歌っていた。当時TVで予想外のイメチェンに驚いた記憶がある。

どうも水沢自身の判断で衣装をオーダー、あまりの露出度抜群すぎて所属事務所だった田邊社長からお目玉を食らったという話もある。

筒美作品では珍しくストリングスのないドラム、ベースを中心にホーンが絡む構成となっている。サウンド的にはシンコペーションをやたら使い、田中清司のハイハットの"チー”がやたら4拍裏を食っているのが特徴的だ。後半の斬新的なコードワークもなかなか。残念ながらオリコンにチャートインすることなく終わり、筒美作品もこのシングルが最後となる。

歌手としてビック・ヒットはなかったが、後に浜辺で濡れたTシャツ1枚のまぶしいセクシーショットが総合男性誌「GORO」のグラビアを飾るショッキングな出来事があった。”ヌードはまだイヤ、Tシャツ1枚ならいいか”という発想がまた逆に悩ましかった。撮影した篠山紀信との出会いが芸能生活の“新たな一歩”、ヌードを披露したのは完全女優業への一歩であったと彼女は語っている。



ここがすごいよ歌謡曲

曲にまつわるエピソード、作家、スタジオミュージシャンなど、裏側からの話をアップしていきます。 リメイク、リテイクも数々ご紹介!

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