歌謡ポップスの先端を行った「さすらいのギター」
71年6月発売された小山ルミ6枚目のシングル「さすらいのギター」。
「京都の恋」「京都慕情」などのベンチャーズ歌謡が大ヒットしていた70年。この曲もベンチャーズサウンドの部類に入るが、ベンチャーズのレパートリーではあったがオリジナルではなく元々は戦死した戦友に捧げたワルツ曲が原曲。
71年6月発売、小山ルミの「さすらいのギター」
大胆かつ悩殺的な詞は千家和也に、ラテン系ロックなアレンジは川口真で、バンド・メインのご機嫌なビート歌謡。(ベンチャーズ・サウンドと分類されているがオリジナルではなくレパートリー曲)
この「さすらいのギター」、ジャケットが2種類あるがテイクも同時に変わっているである。
アルバム「ベンチャーズ・ヒットを歌う」にも収録されているバージョンが最初に発売されたテイクの方で歌い方が初々しい。(ジャケットはホットパンツスタイル)
ベストなどに収録の聴きなれているテイクは2ndプレスのもので、2番の「♪今更に~恥ずかしいの~」の部分が、歌いなれたせいかタメもある感じで歌に説得力がある。
これは1stプレスが完売し、追加プレスの段階でジャケットも変更、何かの手違いで1stテイクで没った別テイクのヴァージョンが差し替ったと考える。演奏は江藤勲のベースにギターは水谷公生であろうか?バッキングメンバーも興味深い。
GSからムード歌謡、演歌に移行したこの時期に数少ないビート歌謡の代表的な1曲ではないだろうか。
1stテイクと2ndテイクの聴き比べで。
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