木綿のハンカチーフ

太田裕美の3枚目のアルバム「心が風邪をひいた日」のトップを飾った
「木綿のハンカチーフ」(75年12月発売)
(作詞:松本隆 作曲:筒美京平 編曲:荻田光雄)

楽曲のよさから即座にシングル用に再録音、月末にリリースし90万枚の大ヒットを記録する。 アルバムテイクのギターは矢島賢でイントロ、オブリガードと几帳面に書かれていた譜面に驚いたとコメントしている。
シングルでは、荻田のシンプルなアレンジを尊重しながらも、筒美はイントロのストリングスのアクセント、アコスティックのギターは吉川忠英が担当、女性コーラスと4コーラスそれぞれにシンセ、ストリングスのバリエーションは効果的な構成に仕上げ、ニューミュージック的な路線のイメージに仕上げたのもヒット要因のひとつであろう。 シングルテイクのギターは鈴木茂というのが前々からの定説であったが、2011年BSの放送で芳野藤丸が「あのギターは私が弾いたらしい」とコメント、以後ギターマガジンの矢島賢の特集や「恋する歌謡曲」でも芳野と紹介されている。
70~80年代の歌謡曲で色々なミュージシャンがいい仕事をしているのを探すのも楽しみの一つ。 歌った太田裕美はスクールメイツ出身、デビュー後筒美作品を歌うのだが、ニューミュージック系シンガーとして売り出されたのはナベプロの戦略だったのかな?


(アルバム、シングル聴き比べ)

ここがすごいよ歌謡曲

曲にまつわるエピソード、作家、スタジオミュージシャンなど、裏側からの話をアップしていきます。 リメイク、リテイクも数々ご紹介!

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