はしだのりひことクライマックス「花嫁」

はしだのりひことクライマックス「花嫁」(71年1月発売)
学校でもよく歌われた”明るい駆け落ちソング”。何が凄いかといえばレコードの歌詞カードの下に演奏参加メンバーの記載があること。フォーク系は70年代前半からアルバムなどでは参加メンバーの名前があるが、シングルでは70年代でもあまり見ることはない。
参加メンバーは印刷順に

Dr:猪俣猛 B:鈴木淳 Gt:杉本喜代志 水谷公生 AG:石川鷹彦 Per:川原正美
Tp:宮下明 福島照之 T.Sax:三森一郎 金井陽一 B.Sax:原田忠幸 St:多忠昭アンサンブル

アレンジは東芝エクスプレスでお馴染みの青木望、イントロのアコギは日本フォーク界の大御所、レコードでの高テクニック奏法はほぼこの人、”石川鷹彦”のアイデアだ。
突っ込みぎみでダイナミックなドラムとサビでグルーヴするベースはJazz系リズム隊のお二人もさすがで、自分でメリハリ、見せ場をどこかで作っている感がある。70年代歌謡サウンドがとにかく盛り上がりを感じるのはJazz系ミュージシャンのフィーリングからくるものかもしれない。またヴォーカルレスで聴くとわかるようにストリングスの音量が異常にでかくバランスが悪い。しかしこれは70年代中盤頃までヴォーカル音量を目一杯上げているため歌入りで聴くと違和感がなくなるといった寸法だ。何度も聴いている「花嫁」はこんなメンバーで演奏していたのだった。

ここがすごいよ歌謡曲

曲にまつわるエピソード、作家、スタジオミュージシャンなど、裏側からの話をアップしていきます。 リメイク、リテイクも数々ご紹介!

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